Villa Boomerang -八ヶ岳の別荘-

敷地は八ヶ岳の南麓付近、標高約1000Mに位置する。まず敷地を建物で緩やかに囲うことを考えた。囲い込むのではなくて「緩やかに囲う」ことによって目指したのは、隣地建物の存在感を消しながら約400坪の敷地を視覚的に自分の領域として認識できることと、閉鎖的でなく廻りの自然と馴染ませることであった。具体的にはリビングを中心に両手を伸ばすようなブーメラン状の平面形状としている。斜めに折られた変形コの字とすることによって敷地を囲いながら閉鎖性を回避している。このブーメラン状の壁と片流れの大屋根は、室内から自然への視野角を広げて、建物と自然をバランス良く存在させている。

Photo:nacasa&partners

一級建築士事務所 森吉直剛アトリエ

森吉 直剛

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