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記事作成・更新日: 2021年 6月 7日

別荘を買うならどこがおすすめ?管理方法や売却時の注意点も紹介

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KAZU-D / PIXTA(ピクスタ)

多くの人があこがれる“別荘”。従来は、都会を離れて休暇をとるための場所でしたが、近年、リモートワークを導入する企業が増えたことで自由な働き方が可能になり“多拠点生活”“ワーケーション”といった言葉とともに改めて別荘が注目されています。

しかし、別荘を購入した後の管理や将来売却する時のことを考えると、なかなか一歩が踏み出せないという人も多いのではないでしょうか。この記事では、おすすめの別荘地の紹介とともに、別荘の管理方法や売却時の注意点についても解説します。

定番の関東から穴場の関西まで!おすすめの別荘地

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じゅらいじゅらい / PIXTA(ピクスタ)

都内からアクセスしやすい人気の避暑地「長野県軽井沢」

別荘といえば、多くの人が軽井沢を思い浮かべるほど定番の別荘地となった“軽井沢”。都内からもアクセスしやすく、標高が高くて涼しいため、夏の暑さから逃れたい人におすすめの別荘地です。

軽井沢は大きく2つのエリアに分かれており、高級住宅が立ち並ぶ閑静な雰囲気の“旧軽井沢エリア”と、商業施設が充実していて地価の安い“新軽井沢エリア”があります。

テニスやゴルフなど休暇を楽しむためのスポーツ施設も充実しているため、休暇中も体を動かしたい人にもおすすめです。

【軽井沢周辺の別荘の建築事例はこちら】

・縁側が囲む軽井沢の平屋(長野)

・軽井沢の別荘

いつでも海に駆け出せる「静岡県熱海」

「海を眺めるのが好き」「マリンスポーツが好き」「毎日釣りに行きたい」と海好きの人におすすめなのが相模湾に面する熱海です。気候も温暖で1年を通して過ごしやすく、ビーチも近いため、いつでもマリンスポーツを楽しめます。

また、温泉地としても有名な熱海は、本格的な温泉から気軽に立ち寄れる足湯まで種類も豊富で、海に行った帰りに体を温めて帰ることもできますよ。

近年は、観光地としての人気も高い熱海。スーパーや病院も充実しているため長期滞在しやすく、別荘で休暇をとりながら仕事をするワーケーションにも最適です。

【熱海周辺の別荘の建築事例はこちら】

・伊豆 熱海の別荘

登山や森林浴でリラックス「長野県八ヶ岳」

山や森の中で過ごす時間が好きな人におすすめなのが、長野県から山梨県にまたがる“八ヶ岳エリア”です。標高が2,000m近いため、夏でも涼しく快適に過ごせます。ただし、冬は積雪量が多くて寒いため、夏中心に別荘を利用したい人におすすめです。

自然豊かな八ヶ岳は、空気が澄んでいるだけでなく水もきれいで、都会の空気を忘れて静かな時間を過ごすことが可能。登山好きの人はもちろん、森林浴でリラックスしたい人にも安らぎを与えてくれるでしょう。

都内や名古屋から車で片道2時間ほどと自然豊かな別荘地の中では比較的アクセスしやすく、いざという時にも都会へ出やすいため安心です。

【八ヶ岳周辺の別荘の建築事例はこちら】

・美濃戸別荘

・八ヶ岳が一望できる週末住宅|蓼科高原の家

関西で人気のリゾート地「和歌山マリーナシティ」

関西の別荘地として人気なのが、和歌山湾に浮かぶ人工島である“和歌山マリーナシティ”です。南イタリア風のテーマパークをはじめ、ヨットやクルーザーを楽しめたり、温泉を楽しめたりと、リゾート地の魅力がつまっています。

また、海に浮かぶ島ならではのオーシャンビューも人気の理由。リゾート感あふれる地に別荘を構えたいという人や永住希望の人にも人気の地となっています。また、海を眺めながら温泉を楽しみたいという人には、“南紀白浜エリア”もおすすめですよ。

別荘の管理は委託するのが安心。管理費の相場は?

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Tony / PIXTA(ピクスタ)

特定の期間のみ使用する別荘を維持し続けるためには、不在時の管理をしっかり行うことが重要です。自分で足を運んで管理する方法もありますが、遠方の別荘地の場合、管理会社に委託する人もいます。

管理会社に委託した場合の費用は、管理内容や管理方法、場所、土地面積などにより異なりますが、年間で50万前後から高い場合は数百万円の費用がかかります。管理内容はさまざまですが、一般的には、巡回パトロール・庭の手入れ・宅配便の受け取り・建物の修繕・除雪作業・鍵の預かりなどを行ってくれることが多く、事前に管理内容を確認しておきましょう。

別荘を維持するためには、管理費のほかに固定資産税や都市計画税、住民税などの税金が必要なことも忘れてはいけません。固定資産税は固定資産額の1.4%で物件により異なりますが平均5~7万円、都市計画税は地域により異なりますが最高税率は0.3%程です。住民税は、別荘地ではなく実際の住まいに住民票がある場合「均等割」のみが徴収されます。

また、場所によっては町内会費がかかる場合もあり、相場は200円~2,000円です。さらに、光熱費や交通費などのその他経費も含めた別荘の維持費の相場は、年間70万~100万程度となっています。ランニングコストも念頭に入れたうえで、別荘探しをすることが大切です。

別荘の売却には税金がかかる!売れない場合の対処法

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freeangle / PIXTA(ピクスタ)

不動産を売却して得た利益には譲渡所得税が課税されます。しかし、住宅の売却の場合、利益が3,000万以下であれば譲渡所得税の優遇措置が適用されるため、あまりダメージはありません。

しかし、別荘の売却には優遇措置が適用されないため、売却で得た利益に対して税金がかかり、実際に手元に残る金額は少なくなります。

たとえば、3,000万の別荘を4,000万で売却した場合、差額で得た利益の1,000万に対して譲渡所得税が課税されます。所有年数が5年未満であれば約39%、5年以上であれば約20%の税率となり、いずれにしても高い税金が課税されることがわかります。

また、別荘は管理状態や場所によってはなかなか売れないケースも多く、高額で売却するためには日頃の管理が重要です。売れない場合は、リフォームする、諸費用を売主が負担するなどの対策を取ることで買い手が付きやすくなる可能性があります。

まとめ

近年、需要が高まっている別荘。購入する際には、管理費や税金などのランニングコストも視野に入れておきましょう。売却では管理状態が重要なため、日頃から管理を怠らないことが大切です。

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