大山崎町は京都府南部の大阪府との県境に位置し、淀川と天王山の山裾が迫る極めて狭小な地域です。クライアントは、幼少の時からお隣の長岡京市で過ごされていたこと、そして太陽光発電のお仕事をされていたこともあり、自然豊かで住環境に恵まれつつ、周りに高い建物がない太陽が降り注ぐ土地を探されておりました。この土地は、旗竿敷地。街道から少し奥まった位置にこの建物は建っています。クライアントからの要望は、太陽光発電パネルがめいいっぱい載せる事ができる屋根を持つこと。1階は木目を感じないモダンな白い空間をつくること。温熱環境やメンテナンスに配慮した建物であることでした。
太陽光発電を多く載せるため、総2階建て、軒先を大きく跳ね出し、東南側に向けて片流れの屋根を採用しています。
外壁は、黒色の砂状左官仕上塗材、黒色に塗装されたヒノキ板張り、グレー色のボーダータイル張りで作られ、歴史ある街道沿いの町並みに配慮している。
内部空間は、白壁とステンレス製のオープンキッチン、シースルー階段で構成されたモダンでスタイリッシュな1階と、麦わらを圧縮圧着しボード状に成形された「ハーベストパネル」と杉板フローリングで、自然の優しさを感じる2階で計画されている。
株式会社クレマ
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