南側に道路を持つ敷地はいつも頭を悩ませる。
ふんだんに降り注ぐ陽光を室内に取り込みたいけれど、目の前の道路を往来する人々や車からの視線が気になる。カーテンを閉めっぱなしはもったいない。
腰壁を造ったり、窓を高い位置にしたり、居室の高さを上げて、外部のテラスで視線を遮ったり。敷地がとても広くて、駐車場は別にとり、リビングなどの前はふんだんに植えた樹木で視線を遮り、木陰をリビングに落とす。これが一番気持ちよさそう。
高崎の住宅街にある敷地は、目の前が細いけれど意外と車が通る道で、少し離れた先に背の高い社員寮がある。水廻りを共用とした半二世帯住宅で、左右に玄関を持つ。ちょっと一息つけるように2階の寝室にサブリビングとテラスを設けた。光や風を入れつつ、視線をコントロールするように、外部の樹木、穴あきブロック、内庭の樹木。高い所からの視線から二階と吹き抜けを守るように空中に壁を廻した。
内部からの広がりの気持ちよさを得、外部からのストレスを複数のフィルターで軽減できるよう試みた。
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