限られたご予算、限られた面積の中で遊び心を持たせながら無駄を省くことは、住まい手の想い、割り切りを汲み取って提案する必要があります。
コンパクトであるけども防ぐべき視線は防ぐ、迂回する動線、スペースを可変させるベンチを壁1枚立てることで実現させています。
又、キッチンからダイニングに掛けては直線に配置し、その周囲をぐるっと回れるように回遊動線としました。
おおらかに繋がる空間の隅に階段を設けていますが、キッチン家電棚の上を通過することになります。階段からの埃が落ちることに配慮して蹴込み板(垂直面)にはアクリル板を嵌めています。
2階には主寝室、WICL、子供部屋、小さなホール、トイレを設けた木に囲まれた住まいとなっています。
●玄関からの目線を防ぎ、迂回動線を作り、折り畳めるベンチなどの機能を1枚の壁に託しました。そこに照明を仕込み、この家の楽しさをアップさせています。
●小さなスペースでは機能を兼用させる必要があります。家電棚の一部を階段にも分け与え、上り下りが楽しいスペースとなりました。
●キッチンから横並びに続くダイニングテーブルを造り付け、その周りをぐるっと一周出来る回遊動線を設けました。