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新たな京都時間の佇まいの建築事例写真
新たな京都時間の佇まい
スタジオクランツォ一級建築士事務所
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紅葉が盛りを過ぎたある日、計画地にある現在のお住まいを見せて頂いた。そこにはこの家が守り続けなければならないものや、比叡の山から吹き寄せる気の流れ、時間の経過を表面に刻む鞍馬石、美しく艶やかに佇む紅葉した深紅のノムラモミジ、大工の手仕事の痕跡など凝縮された「京都時間」がそこかしこに存在していた。

自分はそのような伝統や歴史、風習などをありのまま引き継いで、住まいを作ることは経験不足で不可能だと感じた。けれども、「一つ一つの際立った気配」は感じることが出来る。それぞれの存在と対話し、明確な答えを導き出しながら、新しい居場所を作り出すことは出来るかもしれない。

それぞれの「空間」にはあれこれ手を加えず、シンプルに色をつけないでおこう。生活感を消し去り、歴史や伝統に立ちはだかるのではなく、「柳に風」飄々と、それぞれに現代的な解釈をしてみよう。
ミニマムで色艶を消した空間に歴史と存在感を感じる過去からの贈り物をそっと置いてみたいと思う。切り取った空間のそこここに、アートやオブジェのように「歴史の重み」を配置し、静かに眺め、思いを馳せる。
しかし、それらは自分からこちら側へ侵入してくるのではなく、静かに、ただ静かに歴史を刻み続ける。
新しい空間に落ちてくる日の光は町家の天窓からのそれと同じように、階下の床や階段を照らし陰影を作る。
京都らしい坪庭の淡い光は優しく空間を包み込み自然の中の気配を感じる。

新たに計画される住まいは現代的な素材を組み合わせたミニマムな空間と、新旧混濁した伝統や歴史と光が作る時間の経過などが混ざり合い「新たな京都時間や空間」を作り出してくれそうな気がする。
(設計時のコンセプトより抜粋)

スタジオクランツォ一級建築士事務所のプロフィール写真

スタジオクランツォ一級建築士事務所

山口 是彦

設計事務所会員
設計事務所会員とは
主に建築物の設計監理や建築デザイン等を行っている建築設計事務所や建築家を示します。
通常営業中です
竣工年
2014
部屋数
指定なし
家族構成
指定なし
構造
鉄骨造
外壁仕上げ
300×600タイル
屋根仕上げ
ガルバリウム鋼板
内装仕上げ
EP塗装
床仕上げ
600角タイル
住設メーカー
amstyle
所在地
京都府
ロケーション
住宅地