約30坪、築40年のアパートのリノベーション。
課題は400万円という低予算の費用と、古い建物ならではの暑さ寒さをどうするかということに絞られた。
そこで改修(解体)する範囲と断熱する範囲を最低限に抑えるため
くつろぐリビング空間、ゆっくり眠る各個室に断熱材をまとった3つの箱を挿入することを提案した。
工事は箱のみ、残りは既存現しもしくはベニヤ張りという仕様である。
予算と室内環境を向上させるための断熱材の箱が結果として既存部分と呼応し合いながら、
箱の内部は室内、箱の外部は縁側を連想する半内部空間のような、
視覚的にも生活にも変化をもたらす空間とすることができた。
(既存の小屋裏が立派なものだったことにも救われている。)
今後増え続けていくであろう空き家対策の一つの可能性として手応えを感じている。
水回りを一新し400万円でここまでできる。
断熱性能を高める。
新しいものと古いものとの共存