








葛飾のフラット - The house as the workplace / The workplace as the house -
2020年代のはじまり、コロナ禍の影響により、人々の暮らしと働き方は大きく揺さぶられました。その経験を経た今、「住まうこと」と「働くこと」の関係性は少なからず変容し、そ
の境界は、かつてほど明確ではなくなりつつある様相を呈しています。これらの新たな日常において、住空間の役割はますます重要性を増し、多様な住まい方や働き方に対応できる柔軟
性が求められています。
「葛飾のフラット」は住まい方の自由度を高め、暮らしと仕事の境界をなめらかに横断できる空間構成を目指しました。住まいでありながら仕事場としても機能し、仕事場でありながら
豊かに住まうことができる場所であり、個として過ごすことができる個室でありながら、引戸建具を開くことで他の室と連続してひとつながりのワークトップの窓辺空間を形成できる構
成としています。居間やダイニングキッチンといった共用の場に加え、窓辺のワークトップ空間を共有することで住まい手どうし/ユーザーどうしのゆるやかな関係が生まれるように意
図しています。
玄関からワードロープ、洗面室を介してダイニングキッチンへ、また窓辺のワークトップに沿って3つの個室を縦断し居間へと至る行き止まりのない回遊動線を構成しています。この動
線によって、住まい手/ユーザーの多様な行為にシームレスな流れが生み出されます。
「住まい」と「仕事場」が軽やかに重なり合い、「住まうこと」と「働くこと」の関係性を少しだけ押し広げる、そんな現代のスタイルを静かに映し出すのが「葛飾のフラット」です。

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