夫婦、幼い子供2人、犬、猫が暮らす住宅です。
敷地は北側に傾斜した段丘状の宅地造成地の一画で、
緑豊かな環境の中にあります。
既存敷地の高低差は駐車場の天井高を確保するには不十分であったため、
敷地北側の地盤面を上げ、
緩やかな傾斜で南側の既存地盤面へとつなぐ
小さな丘のような空間を計画しました。
日常生活の中で庭で遊ぶことも想定されたため、
内部から自然なかたちで庭へアプローチできるように
LDKには小上がり程度の段差を連続させ、
庭から玄関までは緩やかな芝生の傾斜でつなぎました。
間取りは伝統的な四畳半を用いて、
様々な機能に対応できる間取りとしました。
均質な四畳半のみでできた間取りですが、
広々としたキッチン、コンパクトなダイニング・寝室など、
機能を与えられることで、多様性のある間取りとなります。
また、様々な天井高さを計画することで、
開放感と落ち着きのある空間を作り、
LDKからも屋上へと繋がる吹抜けを計画することで、
庭から屋上まで一体的につながり、
豊かな周辺環境と共に暮らす住宅となっています。
撮影 山内紀人
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