岸壁に面し、正面は城ヶ島。三浦半島の南端に位置する漁港に主に夏の間過ごす週末住宅の計画です。
岸壁に面するこの立地は海の近さという魅力とともに、台風や潮風に対する対策を怠ることができないため、風を流しやすい屋根形状とし、内部は屋根勾配のままのワンルームとしています。
通行人や係留中の船舶と視線の関係から2階の床の高さを低めに設定しました。2階の室内は文字通りのワンルームになっており、窓からは岸壁と海と航行する船と城ヶ島が切り取られて見えます。
その立ち姿は、どことなく漁港に立ち並んでいた舟屋の風情も持つ週末住宅となりました。
かつて海に面して建っていた舟屋のようです。