普段はマンションに住むサラリーマンが、週末に庭の手入れをするために滞在する小屋を設計しました。
敷地は昭和期に開発された地域にあり、現在は高齢化が進み縮退している状況です。もともと山林で市街化調整区域に属していて地盤が緩く、既存の母屋は床が傾いていました。改修しても長くはもたないと判断して解体し、敷地をなるべく開発以前の状態に戻しながら人が土地に関わり続けるように小さな平屋の小屋を計画しました。
かなり厳しい予算が提示されましたが、小屋の空間が床面積でなく多面体の気積・ボリュームで把握されることを主な目標として設計しました。
超低予算で解体・フェンス工事を含む建替えを行いました。
一般的なワンルームマンションよりも狭い面積でも心地よく過ごせるように気積を大きくし、上部に開口を設けることで、視線が自然と上方へ向くように工夫しました。
近年の台風状況により雨戸が必須な地域ですが、既製雨戸の面材を外壁の色に近いものに交換して意匠的な問題を解決しました。
ワシン建築事務所
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