オダンゴハウスは神奈川県鎌倉市の減築/増築をおこなった住宅。敷地は鎌倉駅から近く、西側と北側には集合住宅が建つ。既存建物は木造2階建てで北側半分が昭和58年築、南側半分が平成19年築と2つの時代が共存していた(1階部分のみ接続)。今回は北側半分を取り壊し、平屋に減築する計画であった。搭屋を含めると3階建てに匹敵する南側既存建物や西側の4階建て集合住宅、隣接する東側2階建て住宅などの周辺環境を考慮すると、採光、通風共に厳しい条件であった。そこで2つの坪庭とオダンゴ頭のようなドーマーを設けることで、それらの問題に対応した。ルーバーを介して外と繋がる2つの坪庭によって、限られたインテリアスペースには広がりや間合いによる奥行きが生まれ、ドーマーは光もさることながら風が抜ける煙突のような効果もみられる。70代の夫婦2人暮らしではあるが、近所に住む5人の孫たちが入れ替わり立ち替わり訪れる。北側エントランス前面にせり出した軒とドア横のベンチが格好の遊び場となっている。
構造設計:ロウファットストラクチュア
施工:川口建築
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