建築家と家づくり 好きに暮らそう SuMiKa
2014年12月 5日

家の中心であり、居場所でもある。 正方形のアイランドキッチン

両側に設けた4mを超える大きな窓と吹き抜けで、鎌倉の自然とつながる。
内外の境界をつくらず、良質な周辺環境を取り込む、開放感のあるLDK。

text_ Yasuko Murata photograph_ Takuya Furusue

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鎌倉プラス

神奈川県鎌倉市
〈設計〉ファーイースト・デザイン・ラボ

・住人データ
Kさんご家族
(38歳) アパレル会社勤務
(36歳) 専業主婦


 南北に高さ約4mの大きな窓を設け、両側を吹き抜けでつないだ間取り。鎌倉の山々、光と風を取り込むさわやかな空間だ。

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「開放感と抜けを楽しめる家にしたかったんです。周辺環境を重視して、エリアと敷地を選びました」
 そう話すのは、木造2階建ての一戸建てを新築したKさんご夫妻。その家の中央にあるのが、正方形に近い形状の大きなアイランドキッチンだ。対角線上にゆったりとシンクとコンロを設け、余白を作業台として使うことを想定している。

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「ご夫婦で料理をすることが多いということで、居場所としてのキッチンを考えて設計を進めました。調理や片づけをしながら会話をしたり、キッチンをテーブルのように使ったりするイメージです。料理をするときは、シンクとコンロがL字動線となるため、キッチンを広く使うことができます」
 とは、設計を担当したファーイースト・デザイン・ラボの伊原孝則さん。水まわりや収納をのぞいた1階部分をすべてLDKとして広く使い、キッチン、リビング、ダイニングの境界を感じさせないプランを提案した。外と内の区切りをなくす両側の大きな窓の効果もあり、屋外にいるような居心地を感じさせる。

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 シンクの背面には大容量のパントリーとして、ガレージ用の棚を壁に設置。さらに、洗面室側に洗濯機、ワークスペース側に冷蔵庫を置く場所もつくった。これらはすべて引戸を閉めれば隠すことができる。

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「シンクの前に立って後ろを向けばすぐに食材を取り出せて便利。料理をしながら洗濯をしたり、ワークスペースで作業をしたりできて、少し動くだけですべての家事がこなせます。脱衣所と洗濯機が近いなど、生活動線も効率的です」(奥さま)

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 パントリーの中の棚には、サイズがぴったりと合ったプラスチック製の収納小物を並べている。ストック食材や細々とした生活雑貨を、使い勝手に応じて分類しているため、どこに何を収納しているかひと目で分かり、取り出しやすい。

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「パントリーはあらかじめ棚のサイズに合う収納小物を、伊原さんからご提案いただきました。どこに何を収納するか最初から細かく決めるのは苦手。これくらいざっくりと場所が設けられていると、自分なりにアレンジも出来て、使い心地が良いと感じています」(奥さま)

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〈物件名〉鎌倉プラス〈所在地〉神奈川県鎌倉市〈居住者家族構成〉夫婦〈用途地域〉第一種低層住居専用地域〈建物規模〉地上2階〈主要構造〉木造〈敷地面積〉170.02㎡〈建築面積〉62.80㎡〈床面積〉1階 54.65㎡ 2階 42.01㎡ 計96.66㎡〈建蔽率〉36.94%(許容40%)〈容積率〉56.85%(許容80%)〈設計〉FEDL(ファーイースト・デザイン・ラボ)〈施工〉沼田工業〈構造設計〉長坂設計工舎〈設計期間〉10ヶ月(発掘調査等による延長期間含む)〈工事期間〉6ヶ月〈竣工〉2013年

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Takanori Ihara

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伊原孝則 1965年生まれ。87年 関東学院大学卒業。90年Creati ve Intelligents Associats Inc.。97年 岡部憲明アーキテクチャネットワーク。2002年 flow architectuer設立。 09年(株)ファーイースト・デザイン・ラボ(FEDL)に名称変更。より総合的に建築・都市・生活を考えるデザイン事務所として活動を開始。

FEDL (ファーイースト・デザイン・ラボ)

東京都港区麻布台2・2・12・6BC 
TEL 03・3585・5573
FAX 03・3585・5574
info@fedl.jp
www.fedl.jp


※この記事はLiVES Vol.70に掲載されたものを転載しています。
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