「川に寄り添う家」
川と道が鋭角に交わってできた三角形敷地に建つ小さな住宅です。限られた面積の変形敷地ですが、土手と遊歩道を介して川に面するため、様々な川との関係をつくりたいと考えました。建物は敷地と相似の三角形平面を鋭角部分でカットし、斜線制限内で最大限確保できる変形寄棟の外形ボリュームとしています。1階はプライベートな階ですが、水廻り以外は仕切らずに、玄関・階段・収納などとはレースのカーテンで仕切るにとどめました。2階は屋根の稜線によって一体につながりながら耐力小壁によってエリア分けされ、それぞれ違った開放感と川との関係をつくりだしています。川に寄り添い、お好みの居場所を探しながら生活できるような、様々な空間をつくれたと思います。
写真:谷川ヒロシ
狭小変形敷地、川との関係、一体感と開放感
変形で狭小というだけではなく、未接道扱いの物件だったため多くの規制の中での計画でした。幸い川に面して周辺が開けていたため、極力仕切らずに限られたスペースでも開放感が感じられるようにしました。
ご近所のお客様で、お仕事帰りの遅い時間でも事務所に寄って家づくりについてたくさんのお話しをしたことを思い出します。最初に土地のチラシを持って、「びっくりするくらい安い土地なのだがどんな家が建てられますか?」と事務所に飛び込んで来られたのもいい思い出です。
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