患者のプライバシーを考慮して、閉ざされることが多い待合室。そこに開放感を持たせるため、道路に面した大開口と、中間領域となるデッキスペースを設け、街と建築に連続性を作り出しました。ランダムに組まれた格子は植栽の隠喩として、空間に奥行きを持たせ、建物と歩道の間に適度な距離感を作り出しています。診療室は、中庭により開放感を持たせ、患者の診療ストレスを軽減しています。住宅部分は外部から存在が把握し難いよう配慮しました。人工地盤にあたる連続したデッキが、動線に回遊性を与え、随所に設けられたトップライトが制限された水平方向への広がりを補っています。
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