nLDK化が進んでいる現在では、変った間取りが敬遠されがちで
ある。しかし昔の住宅の土間や各部屋を一つに繋ぐ事のできる可動
間仕切り「襖」は、家族の繋がりをいっそう深い物にしていた。
「なつかしさ」とは決して古臭いといった意味では無く、現代の住
宅の中にいかに古き良き時代の産物を取り込む事ではないか。その
結果、仕事部屋と水廻り以外、隔たりの無い一室空間が誕生した。
家族の存在をつねに身近に感じる事ができる空間は、自然と会話が
拡がり、絆が深まっていく。
各部材の既製化は通常になり、施工結果の良し悪しが一目で判別さ
れてしまう造作部材も敬遠されているのが現状だ。その中で、床は
天然木を採用し、手に触れる部材のほとんどを職人の手造りとした。
細かい部位にも職人の魂が宿っており、エイジングとともに、様々
な表情をのぞかせるであろう。
VIVOとはスペイン語で「生き生きとした」といった意味である。
中庭のシンボルツリーのように生き生きとした生活を送れるように
願っている。
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