都心に位置するマンションのリフォーム。仕上げ材や工程など厳しい管理規約の中での工事となった。主な条件は3人の家族それぞれの個室を設けることと一部既存部分を残すこと。収納量を確保すること。「あまりキッチンに立つことが好きではない」という奥様をいかに「キッチン好き」にさせるかということもテーマとなる。
まず考えたことは、平面計画を整理すること。洗面所やトイレなどの大きさや位置を少しだけ動かし、廊下の出っ張り等をなくすことにより、整理されたすっきりした動線を実現する。その延長でソファーコーナーもリビングの一角にビルトインされ、動線上から外すことにより、よりくつろげる空間を作り上げている。
またリビングの壁面にはワインセラーもビルトインされ、「くつろぐ空間」を演出するのに一役買っている。
キッチンとダイニングの間に引戸を設け、普段は開放的なキッチンも来客時などには独立させることができる。
また竣工図より、ある程度天井裏に余裕があることが予想できたため、最大限天井を高く取り、子供部屋と奥様の部屋をロフト形式とすることにより、十分な収納スペースを確保できた。
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