内装関係のお仕事をされている建主たっての希望で構造はRC造、断熱は外断熱ということが当初から決定していた。
ガワをしっかり、中身は気が向けば追い追い手を加えることもできるようにシンプルにし、子の世代にも引き継げるようにしたいという想いからである。
計画はプライバシーを確保するために道路側に壁を立て、奥には3層からなる生活スペースの箱、壁と箱の間はそれらを構造的につなぐスラブを数枚配置し
、スラブのない部分(外部吹き抜け)で光を落とす構成とした。
この数枚のスラブと吹き抜けからなる「間の空間」が、各部屋に光と風を届け、また物干しや息抜きや屋上への動線といった機能を持つそれぞれのスラブをいろんな高さで配置することにより、立つ位置によって変化に富む外部の景色をちらりと見せてくれる。