玄関から伸びた廊下の両側に部屋が配置された、ごく普通の戸建住宅のリノベーション。「使いやすく、自分たち家族好みの空間に変えてほしい」という直球なプロジェクトだった。そこでまず、既存利用できるものを丁寧に選別しながら、徹底的に不要なものを削ぎ落とした。そしてクライアントが純粋に必要とする機能だけを抽出し、ゾーニングと動線の最適化を図った。基本操作に徹し、クライアントの「なんとなくこんな感じがいいなぁ」をシンプルな空間で、具現化することを試みた。