サイクル工場の事務所の新築計画。
1階は持ち込まれた物資を買い取る受付機能とそれを支える事務所。2階は、リサイクル工場で働く人も含め、皆で使う食堂などから成り立っています。
1階の事務所は、工場の様子がよく分かるように工場側に大きく開口部を作り、また開口部前をあらわし天井として天井高を高くし、工場に対して開放的な段面構成としました。2階は工場側と道路側に対して開口部を設けていますが、道路側の開口部はトップライトを持つ高天井として、道路側に対してより開放的な断面構成としました。道路には大きなケヤキが街路樹として植えられ、その奥が調整池の空き地となっており、気持ちの良い眺めが食堂からは得られます。
建物は単純な羊羹型をベースとしています。道路側には街路樹を眺めるかのように大きく張りだした内階段があり、妻側に設けられた外階段は一旦金属のフェンスで隠されながらもお立ち台のようなバルコニーが飛び出しています。工場側には薄い庇がL型に回り込んでいます。
1階と2階の断面構成の違いが直裁にあらわされた開口部と、付加的に加えられた階段や庇が外部環境に働きかけるように作られた建物です。
山田構造設計事務所
ラパン建築設備工房
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