遠くに海の見える、鳴門市の高台での住宅の計画です。
愛猫とクライアントが心地良く過ごせる、シンプルで無駄のないコンパクトなプランを目指しました。
限られた面積の中で、より開放感を感じることができるよう、外壁面は前面道路に対しては平行に、内部の壁は45度角度をふって遠くに見える海に向けて視界が広がるようにしています。
また、切妻屋根の形状を利用して室内は勾配天井とし、水平梁より上の空間を一続きにすることによって実際の面積以上の広がりを感じさせています。
テレビ台から繫がるベンチはそのまま縁側へと繋がり、庭や海を眺めながら愛猫とくつろげる場ともなり、クライアントが将来予定している週末限定カフェの営業の際にはお客様が室内外どちらからでも座ることができる場ともなります。
室内の仕上げにはシンプルにコンクリート、漆喰、無垢の木を採用し、クライアントが一つ一つ大切に選ばれたお気に入りの食器や家具をどこに置いても映えるようにしました。
縁側の先に見える海や造船所を眺めながらクライアントが日常の忙しさを忘れて愛猫とゆっくりくつろげる住まいになっていくことを期待しています。