地方都市の郊外、決して景勝地などではなく、ごく普通の「身近な緑」が存在するエリア。敷地は広いものの、前面道路と間知ブロック擁壁がある高低差約4mの上段と、石垣を境に竹林がある約4.5m差の下段とにはさまれ建築可能な範囲が多くなく、さらに真北がずれているという不利な条件の敷地に建てられた住宅。クライアントは30歳代ご夫婦とお子さんです。
クライアントの要望であった「風通し、庇や深い軒、障子、大きな縁側、自然素材」をふまえて「夕涼みの家」と名付け、
●室内でも自然が感じられ、風鈴の音とともに一日の疲れを癒せるような空間
●地域環境、敷地環境を読み解きながらの、吹抜や庇を利用しての「日射のコントロール」と「通風」による省エネ
●吹抜を中心とした機能配置により、いつも家族を感じあえる暮らし
を目指しました。
デザイン的にも、自然素材を用いながらもスッキリとした印象となるようにし、また外観も、前面道路の坂に屋根の勾配を合わせることで周辺と馴染ませ、また道路側の部屋と窓の配置を工夫することで、外観にリズムが生まれるように配慮しています。
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