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60歳を過ぎてからの住まい | 60歳を過ぎてからの住まい
60歳を過ぎてからの住まい
岡田一級建築士事務所
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60歳を過ぎてからの住まい

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あと数年で定年を迎えるご夫婦の家です。築30年の家をリフォームしようと色々勉強されるうちに、高齢者でも借りられてしかも元金の返済は猶予される住宅ローンを見つけられて、老後のお金を蓄えたまま新築可能であればと、新築を決意されました。
バリアに無抵抗な体になってしまう様な安易なバリアフリー住宅にして欲しくないとのご希望から、あえて寝室やホビールームを二階に配置しています。一階はリビング一室のみでリビングの中央にアイランドキッチンを設置してキッチンに立てば家中が見渡せる配置になっています。また吹き抜けを通じて二階の気配もわかり、プライバシーを守りつつも息遣いのわかる家となっています。
吹き抜けを通じて、一階・二階の空気の循環が行えますので高気密・高断熱仕様にして家全体を均一な環境にしています。

1この事例、ここを見てください!

1基礎断熱工法を採用し、地熱を屋内に取り込んでいます。
2ダクトファンを設け、床下から天井裏まで空気を循環させて室内温度を均一化しています。
3セオリーに拘らない北側リビングの家です。

2理想の暮らしの実現のため、こうして私は課題を解決した

今後、老夫婦二人の生活となる為、気配を感じられる住まいにしたい、とのご要望から、間仕切り壁を一切無くし、一階と二階を吹き抜けで結んで、家のどこにいても、気配の感じられる家にしています。

3この事例をつくったときの思い出に残るエピソード

北面しか眺望が確保できないロケーションの為、あえて北側にリビングを設け、田園風景を借景にしています。採光は吹き抜けを通じて、高窓より北側リビングに光を落としています。

4これから家づくりを考えている方へ

住まい造りは、その地域の気候風土に根ざし、建築主様の感性を表現しなければならないと考えています。

5オンライン内覧会へようこそ。ご案内いたします

この家は、ご夫婦二人の為の住まいとして、計画しましたが、思想としては、お子様のおられるご家族にも、充分に当てはめる事が出来ます。
日本人は縄文時代より、一つの部屋に家族が寄り添いながら生活をする習慣が、根付いているのです。
西洋では生まれた瞬間から赤ん坊に個室を与え、自分で管理させる事で独立心を養っています。
日本人はもの心がつくまで、親がべったりとこどもを構います。自立心が育たないまま、個室を与えられて、「さあ今日からここで暮らせ」と云うのは、無理な話しなのです。
西洋式の個室を多用する家造りは、引きこもりを例に上げるまでもなく、家族崩壊の温床になっています。
家族の気配を感じながら生活する事のすばらしさを、どうぞ体験してください。

6この事例を、何かにたとえるなら?

現代に蘇る縄文時代の家

7ここに住んでいる方からのメッセージ

定年を機に古くなった家をリフォームするか、建て直すか悩んでいました。住宅展示場を巡ったり新聞広告で色々情報を集めた挙句、予算の都合でリフォームにしようとS社さんに来て頂き、希望を伝えて見積もりをお願いしました。数日後プランと見積りを持ってS社さんが来ました。
プランの説明を色々聞きましたが、今ひとつピンと来ません。それよりも見積りが1700万円を軽く超えていました。自己資金と退職金を合わせても新たにローンを組まなければ支払えません。
それならいっそ新築にしたらどうなるか、ローコストハウスメーカーを中心に色々勉強しました。そうして候補のメーカーを二社に絞り、本格的に新築の話しを進めて行きました。そんな時、高齢者融資特例制度と云う、元金を返済してなくて良い融資制度を知り、その事を二社の営業担当者に伝えました。
すると二社の担当者共、即座にそれはリフォームの融資で新築には使えないとあっさり否定されてしまいました。 全て自己資金で賄えなくもありませんが、老後の蓄えとして手元に直ぐに融通の効くお金も残したいと考えていましたので、踏ん切りが付きません。
そして何よりも二社の提出するプランが全く気に入りません。
老夫婦二人の住いなのに意味の無い部屋が多すぎます。またガレージが無いので新しくガレージが欲しいと思っていましたが、北側に道路があるため、ガレージを取ると南側の庭が狭くなるもの気が進まない原因の一つでした。 値段は手頃でも痒いところに手が届かないもどかしさから抜け出せず、これだけ悩むならもうリフォームも新築も止めようかと考え始めもしました。

趣味仲間の親しい友人にそんな愚痴こぼしていると、「それなら福味さんに相談したら」とアドバイスを頂きました。福味さんも趣味を通じて知り合いではありましたがどんな仕事をしているのかまでは知りませんでした。
早速相談すると家を見に来てくれて、「この土地は北側に眺望が開けているので北側にリビングを造りましょう」と言われました。
通常リビングは陽の当たる南側に造ると思い込んでいましたし、以前の家も南側にリビングがありましたので、怪訝な顔をしていると「南側を庭にしても見えるのは、南側の家の背中だけでしょ。それよりも北側の眺望を楽しみましょうよ。光なら吹き抜けを造れば北側の奥まで陽射しが届きます。」とアドバイスしてくれました。
なるほど北側の眺望を楽しめるのなら南側の庭は狭くても良いし、ガレージも造れます。しかし、吹き抜けを造る事で光熱費が嵩むのには抵抗があります。

難色を示していると「以前に吹き抜けのある家を造ったことがあるので見に行きませんか?」と誘われました。日を置かず見学させて頂くと、その家にはリビングの中央に6帖ほどの吹き抜けがあり、優雅に天井扇が回っていました。一階と二階の温度差が無いのに驚き、その家のご主人に尋ねてみると、床下から天井裏までパイプを通して空気を循環させているとの事でした。
次世代省エネ基準と云う基準をクリアしているそうで、月平均の光熱費は以前の住宅に比べ、1万円以上下がっているとの事でした。これなら、吹き抜けを造っても光熱費を気にする必要はありません。そこで福味さんに、一階も二階も家全体がワンルームになる様な家を希望しました。

出来上がったプランは、一階が広いLDKと水廻り、二階は夫婦それぞれの寝室と予備室ですが、吹き抜けを通して全てがつながっています。間仕切り壁や扉がありません。LDKの北側にデッキを張り出してもらい、子供や孫とバーベキューが出来る様になっています。 夢はどんどんと膨らんで行き、希望に溢れたのですが、予算内に納まるのか心配になってきました。
そこで例の高齢者融資特例制度の事を話したところ「その制度は良く知りませんので一度調べて見ます」との返事でした。
数日後返事を頂き、基本はリフォーム融資なんだけど建替えに限り新築でも利用出来ることが判りました。
この事は銀行のローン担当者でも知っている人は少ないそうです。 予算の問題もクリアして、今は新居で快適に生活しております。
真冬に脱衣室で服を縫いでも、寒さを感じません。真夏でも寝る時はクーラーを付けていません。あの時、福味さんに相談しなかったら今の生活は無かったと思います。ハウスメーカーとはひと味違う設計事務所の注文住宅を決断して本当に良かったと思います。限りある予算で工事を請け負って頂いた工務店さんにも感謝いたします。

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岡田一級建築士事務所

福味 健治

設計事務所会員
設計事務所会員とは
主に建築物の設計監理や建築デザイン等を行っている建築設計事務所や建築家を示します。
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竣工年
2010
部屋数
3
家族構成
夫婦(子供なし)
構造
木造(全般)
敷地面積
150㎡〜200㎡未満
延床面積
100㎡〜150㎡未満
外壁仕上げ
アイカジョリパット
屋根仕上げ
ガルバリウム鋼板折板葺き
内装仕上げ
珪藻土クロス
床仕上げ
無垢フローリング
住設メーカー
LIXIL
建ぺい率
60
容積率
200
予算帯
2000万円以上〜2500万円未満
所在地
奈良県
ロケーション
住宅地
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