計画地は京都府南部に広がるご実家近くの住宅地である。
外壁の一部とアプローチに無垢のレッドシダーを用いて、サイディングだけでは淡白になってしまう外観に経年変化による味わいが出せるように計画している。アプローチから玄関扉にも同様の材を用いて一体感のある質感とし、内外が緩やかにつながるデザインとしている。玄関脇には玄関収納を設けて、広めのシューズクローゼットとし、将来のベビーカーやゴルフバッグ置き場としても使えるゆったりとした広さを確保している。また、上足側にはコートハンガーを設け、日常の使い勝手に配慮した計画としている。
1階はLDKと水廻りといったシンプルな構成とし、寝室系は2階にまとめて計画している。洗面所はLDKからの入口としているが、トイレは音の問題も考慮して、ホールからの出入口としている。
2階の階段を上がったホールにはデスクと書棚を設けており、ご主人の書斎・ゲームコーナーとしている。バルコニーに隣接したこのスペースには、天井収納型の物干しを設置しており、急な雨や梅雨の時期などの物干しスペースとしての利用も考慮している。将来的には子供たちの遊び場・学習スペースとして使う事を想定している。
子供部屋は将来的な可変性を考慮して、現状では大きな1室としているが、お子様の人数によっては家具による間仕切りができるようにしている。