密集した郊外の住宅地に建つ3階建ての若い夫婦の住まいです。敷地周辺は3階建てが建てこんでいるという状況において、開放感とプライバシーの両立した庭のある住まいが求められました。当初はコスト的に有利と考えられた2階建てをメインに検討を進めましたが、敷地環境やさまざまなご要望を考慮し、結果的には中庭を囲んだスキップフロアの3階建てとしました。結果、段差により緩やかにつながる空間は程よい個室感による落ち着きと高さ方向の変化に富んだものとなり、それらは大きな木が植わった中庭を中心に展開した開放感のある住まいとなりました。特にリビングやダイニングはまるで「木陰」にいるような不思議な安心感が生まれたと思います。
そしてスキップフロア等の容積の大きな空間には相応の断熱性能が必要です。この住まいはフラット35S(省エネ)への対応のほか、さまざまな最新の設備機器も導入されています。クライアントご家族が安心して、そして快適に暮らせる住まいになったと思います。
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