南房総市の住宅地の中にびわの梱包用の作業場とガレージの建物を建てたいという依頼を受けました。
作業場なのでプレハブのような建物でも事足りるのですが、ただのプレハブではなく、びわの販売や体験学習など、人が集まれるオシャレな建物にしたいというご要望でした。しかし、作業場に多額の予算はかけられないので建築費550万円という条件でした。
そこで、予算をかけずに建物の特徴を出すことを第一に考えました。どんな建物でも重要になってくる構造を見せることでデザインを作り、荷物の搬出を考えて、カウンターをトラックの荷台と同じ高さに。テーブルから持ち上げることなくスライドさせることで、荷物をトラックに載せられ、作業効率が上がります。また、その窓の高さを利用して360度の窓を設置することで特徴的な外観としました。
ガレージスペースには作業場から繋がる窓があり、びわ等の販売スペースとしても利用できるように計画しています。
また、塩害地ということで、シャッターは木製とし、木材の映える外観を目指しました。