面積300坪と広い三角形の敷地での計画です。前面道路は幅員が狭いわりに、車の通りが多い場所。そこで、道路側外周部には一面収納を設け、更に個室との間には廊下を設けることで、車の騒音や視線がほとんど気にならないようなプランとしました。一方、広い庭に向けてはそれぞれのスペースから大きく開口部を設け、桜など既存の樹木や広々とした田園風景、周囲の山並みを様々な角度から眺めることができるようにしました。道路に沿ってくの字に折り曲げた山型の外形は、遠くに見える山並みと呼応します。「くの字」の長い建物の形状を生かして、様々な性格を持つ庭の眺めを楽しんでもらえる住宅です。