理容院の移転計画になります。
間口≒2.1m x 13m 面積≒8.5坪の面積は小さいけど、クライアントの思いは大きく膨らんだ計画です。
平屋であり、ごくごくシンプルな建物形状ではあるが、周辺環境は交通量の多い道路に面し、両隣、背面は建物がない為この建物がポツンと引き立つような計画にしたいと思った。
以前使われていたエントランスは道路面に近すぎ、また建物バランスからも見ても大きすぎて構えすぎていたので本計画ではエントランスは以前は勝手口として使われていた場所へと変更し、建具を入れ替えまた庇や照明器具を演出することにより主張しすぎないで優しく、温かい門構えへと変更した。またこの位置をエントランスにすることにより建物内に入ったときには間口に対してかなりの奥行き感を味わうことができ不思議な空間感覚になります。
外壁は塗装をやりなおし、男らしくもどこか優しさの醸し出すグリーンとた。あるようでないようなグリーン。何個もサンプルをつくりクライアントと悩みに悩んだ結果出てきたグリーンです。
照明器具も入れ替え、サインや建物間口の足元を照らしだし浮遊感が出るようにしました。
内部空間においては、それぞれはコンパクトなレイアウトにしつつも、クライアントの一番の要望の古材を壁や天井など適材適所へ配置し、家具も壁や天井とはまた違う古材を採用し古材は古材でも違う材を使用することにより、古材と壁、天井のホワイトがかみ合い、古材と一部スチール黒皮の棚板、古材棚板の小口にはスチール黒皮プレートを貼り、木もくしさのうるささを抑えどことなく落ち着いたリラックスできる空間バランスとした。