ダイニングキッチンとリビングの間にあった厚い壁を取り払うと、南北にそれぞれある窓から風がぬけた。風だけではない。陽の光も、家族の会話も、夕ご飯の匂いも筒抜けになった。天井を剥がしてみると、立派な丸太の梁が現れた。陽の目を浴びることなくひっそりとこの家を支えてきた梁はようやく陽の目を浴びることができた。もともとあったこの家のポテンシャルを生かしつつ新たな風がぬける家ができあがった。
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