愛知県岡崎市の幹線道路の近くに建つ住宅の建て替え計画。旧家はとても寒く使い勝手の悪い間取りで、建て替えるにあたりその辺りを改善し、さらに意匠と庭の充実した家づくりを希望されていた。
敷地は約95坪あり、前面道路が袋小路のため人や車はあまり通らず、向かいの土地は雑木のある畑が広がり比較的静かな環境。駐車場を庭の一部として曖昧につくりたいとのことだったので、土間は打たず庭の中に駐車する ように計画し、家へのアプローチも庭を通り行う。北側に親族の家が建っており、なるべく陽射しを遮らず圧迫感を与えないように、影響の少ない敷地西側を2階建てにし、残りは平屋にして全体的に建物の高さを抑えた。
ダイニングキッチンの南面は大開口を全開にでき、庭との繋がりと同時に十分な採光を確保。軒を深くし、夏の日射を遮る。季節や時間に応じてカーテンや簾で調整する。植栽によって緩く視線を遮り、デッキや芝生、向かいの雑木も取り込むような計画とした。リビングはFLから300mm下げ、カーペット敷きにしてベンチを造り付け、少し篭った感じになっている。ダイニングキッチンと程良い距離感で繋がる。玄関収納からパントリー・ キッチン・洗面室・脱衣室と北側に一直線に並べることで、家事が効率よく出来てとても使いやすいと好評である。
小屋裏にエアコンを設置し、冷気はダクトで各居室に送り、暖気はダクトで床下に送り、そこから床ガラリとリビングの階段から各部屋に回る。内部扉は全て引き戸にすることで、宅内の空気を回りやすくし、温度ムラを低減している。
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