このマンションは梁型が少なく天井がすっきりとした特徴であったため、計画にあたってはどこまでもつづく空のようにすべての空間を包み込むような伸びやかさを天井にもたせ、マンションといった限られた空間において広がりを得ようと考えました。一方、天井以外の要素は素材自身がしっかりとした存在感を放つものを多く採用し、シンプルな天井との対比を図ることでお互いが空間を引き立てあい、形態を強調しあう関係をつくろうとしています。
これまで住んでいた空間をリフォームするということは、見た目・デザイン性といった観点だけでなく、機能劣化した設備更新や動線や空間の再整理、思い出のつまった既存家具の利用や収納の確保などさまざまな検討要素について、これまでの生活の延長線上にあるべきものと考えて計画しています。今回のリフォームでもそれらを意識しながら、既存建物の持っている潜在的な利点や特徴を引き出しながら、新しい生活の提案を行いました。
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