東京から90km位離れた海の近くにこの家はあります。
これはサーフィンを愛する夫婦の小さな週末住宅です。
毎朝2階やバルコニーから波の様子を観察することができます。
まず最初に60m2の小さなシンプルな住宅を考えて、次に夫婦の生活に必要なスペースや部品(今回は土間やバルコニーや大きめの浴室や庇やパーゴラなど)を配置して(生やして)いくような考え方を採用しました。
この方法は他にも色々な家のタイプを想像できます。
広い敷地では、外部空間と内部空間を複雑に組み合わせることができます。
全室合計の換気量は最大480m3/hを確保しています。
この家の室内の空気を20分で全て入れ替えることができます。
この性能は一般的な住宅用換気扇を使って実現できます。
住人は2人なので数人の来客があっても問題はないと考えています。
空気の流れはなるだけ部屋ごとに換気ができるように配慮したつもりですが、
もう少し研究が必要です。
世界を覆っている感染症はまだ終息していません。指針のはっきりしない中で施主さん施工者さんと私達で手探りで作った住宅です。
市街地ではない、比較的広い敷地に風通しの良い小さな家を作るという考え方にたどり着きました。