都市整備公団が開発した広大な宅地の一区画が計画地です 。
敷地の南には昔ながらの緑地が残り、宅地開発以前の自然を少しですが垣間見ることができます。
その緑地に面した部分を三角形の長辺とした不整形の敷地形状をしています。
配置はその敷地に沿った形とし、緑地に面して大きな屋根を掛けました。
その大きな屋根が掛かっている2階は間仕切りを作らずに一室空間としています。
部屋は可動の家具で仕切、屋根の構造体を全体を通して表すことで一室であることを強調しています。
1階部分は必要な諸室を下屋で張り出し、たる木を表して見た目のリズムを作っています。
構造体である木は7寸角の柱、8尺を超える松の梁など仕上げに使っている板も含めほとんど国産材を使用しています。
内外部の仕上げは左官仕上げ、大工さんも含め手仕事の集積のような建物です。
追記:建て主の生活環境の変化により、2007年に小さなゲストルームの増築を行いました。
撮影:住宅建築 相原功
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