中央線沿線郊外の駅にほど近く、周辺は住宅が建て込んでいる密集地の中にあります。
幸い南側と東側は比較的ゆったりした敷地と接しており、その敷地の緑が借景として期待できました。
3階といってもちょっと大きい2階ぐらいの高さ。
全体の高さを抑えるため階高はぎりぎりまで低く抑えてあり1階の床から2階の床まで文字通り手が届く高さです。
2階の階高も低めですが、吹き抜けがあり狭苦しさを感じません。また、1,2階共通で天井を貼っておらず、上階の根太がむき出しになっています。
コストコントロールの必要もあり、構造上必要な合板などはむき出しのまま仕上げとなっています。
それ以外にもいくつかのむき出しがあります。給水・給湯は銅管。排水はトミジ管、電気のスイッチは配管パイプを使い、キッチンのファン、排気管もそのまま見えていす。
2階の大きな部屋は「同じ部屋で家族みんながそれぞれの作業ができるように」という建て主の希望に添った物です。
壁で囲まれていない階段はそれが1室空間であることを妨げていません。
他の部屋も明確な仕切はありません。
今は小さい子供たちが「大きくなっても自分たちの囲われた部屋を欲しがらないでいて欲しい」との建て主の願いが聞き入れられればと思っています。
また、内部の家具・扉などの仕上げは建て主自身による柿渋仕上げです。
同じ柿渋は露出している構造材料にも塗られています。
また、2階にあるカウンター制作、車庫の扉・バルコニーのスノコの柿渋塗りなどはオープンハウスの時に参加者らの手により施工がされました。
撮影:住宅建築 相原功(ほげほげ邸の写真全て)
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