風景としての庭を愉しむ家

湘南の海岸線からほど近い住宅地に計画した夫婦と子供のための住まいです。
マリーンスポーツがご趣味なご家族のご要望は、庭を主体とした自然を身近に感じられ、天然素材をふんだんに使ったインテリアの実現でした。
そこで、庭と豊かな関係性を作り出し、意識が外部に広がるような開放的な住まいの実現を目指しました。

周囲を建物が囲む環境の中、建物を雁行させる事で生まれる余白を活かして大小様々な庭や駐車場を分散配置しバッファゾーンを作ることで周囲と視線が交錯しにくい効果的な抜けを獲得しています。

近景や遠景などさまざまな距離感で庭を風景として楽しみ寄り添えるような関係性をつくることがクライアントさんのライフスタイルと馴染みが良さそうに感じました。
そこで、出窓/段差/小上がりなど凹凸を積極的に設け、柔らかい床材も相まって直に座ることへの敷居を低くすることで多様な居場所が自然に生まれることを意図した設計となっています。

サバービアスタジオ一級建築士事務所

福山 振一郎

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