三世帯住宅の計画です。単純に各世帯が暮らすゾーンを割り振った計画をしても、将来的に家族構成や周りの状況が変化してしまうとうまく活用できない場所がポッカリできてしまいます。世帯数にとらわれず家族構成や周りとの関係性の変化に対応できる住まいをつくることが本計画の大きな目的でした。
この建物は「小さな家」と呼ばれる箱がリング状に寄せ集まってできています。ここで暮らす人達はこれらの「小さな家」を自由に選択し又は組み合わせて生活の場を形成しています。いくつかの「小さな家」へは外から直接アクセスする事も可能であり、三世帯住宅に限らず多世帯住宅や賃貸住宅やシェアハウス、又は一部をアトリエやパブリックスペースとして使用するなど、さまざまなケースに対応できます。
構造も「小さな家」はできるだけ自立して成立するように構成されており、予測不能な未来の要求に答えて、減築・増築・改装・改築を同時多発的に行うことができます。
プログラムが変化し不都合な要素が入ってきてもバランスを保つことができる共同体のような「小さな家」のまとまりが、開口や隙間から見える街並と混ざり合い日常の風景を形成しています。
「受賞」
住まいの環境デザイン・アワード2014 : 暮らしデザイン部門 LiVES賞
「掲載誌」
新建築「住宅特集」2013年7月号
KJ(Kensetsu Journal)2013年12月号
The Haus 2014年7月号
月刊HOUSING 2015年2月号
住まいの設計 2015年11・12月号
「TV」
テレビ朝日「建物探訪」2014.3.14
「他」
All About:小さな家の集合体
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