キャンプ好きの建主と建てた、こだわりの柏の家2(回遊する家)。
計画が始まる時に、敷地を建主と見に行った際、北側のお隣の大きな木を見ながら、開放的な家にしましょうということから基本設計が始まりました。
最初は1階リビングを希望されていましたが、その木を眺めるには2階リビングの方がいいのではないかと考え、リビングを2階にしました。
1階は個室でまとめ、天井高を極力低くし、仕上げをシナ合板にしました。そして、2階には家族が気持ちよく過ごせるように、リビング、ダイニング、キッチンをまとめ、南側を全面ガラスに天井高が高い開放的な空間としました。
建主はキャンプが好きということから、日本の山・林業のお話をして、「もし山に興味があれば高知の山・林業を見に行きませんか?」と提案し、一緒に高知の林業を見てきました。
実際に日本の林業を見てもらい、国産の木を使っていく意義を伝え、今回の家では構造材と外壁の板張りに高知県産の木を採用しました。さらに、高知で見学した石灰工場の漆喰を2階に採用しています。
建主自ら高知の林業まで足を運んでいただいたことで、家に使う木の素材について深く知っていただくことができ、家に対してより愛着を持っていただくことができたと思います。また、一緒に見学したことで、建主の好みなどの細かい要望にまでに寄り添うことができた、思い出深い事例です。
また今回のプロジェクトは予算的な縛りもありましたが、その中でも屋根型や素材などに拘ることができたのは、建主がDIYも含めて努力をしてくれたことがとても大きかったです。
有限会社 MASA建築構造設計
株式会社助川工務店
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