笠間市郊外に建つ木造平屋建ては、K様ご夫妻と2人のお子様の、ご家族4人の住まいです。
K様の家に対するご要望は次の2つでした。
ひとつは「開放的な家」であること、そしてもうひとつは「他にない家」であること。
ひとつ目の「開放的な家」、これが意外と難しい条件でした。というのも、KKHは、周囲をぐるりと隣家に囲まれているためです。
仮に建物に窓を大きくとったとしても、レースのカーテンなどで目隠しせざるを得ず、これではK様の希望される「開放的な家」とはなりません。
開放感とプライバシーの両立を図るため、いろいろなシミュレーションを試みた結果、居間を中心に4つの部屋と庭を展開させる計画としました。
この配置により、居間には東西の両面にそれぞれなんと4mもの大きな開口を設けることが可能になりました。開口部を全開放すると、居間は庭と一体化してなんとも心地の良い半外部空間となります。
自然の光と風が通り抜ける、まさしく「開放的な家」が完成しました。
「他にない家」というご要望には、屋根の形状や門扉や扉の色などを独特なものにすることでお応えしました。人目を引きながらも、そこに住む人の品格やセンスの伝わる、個性ある住宅となりました。
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