この住宅は、夫婦と1人の子供の為の木造2階建ての住宅です。
敷地は旧熊野古道沿いに位置し、元農家の建て替えです。
施主は、ペットを自由に遊ばせることができる中庭があり、切妻屋根の勾配天井をもつ建物で、北東側の施主の農地に向かってLDKから眺望が望めることを要望しました。
建物形状は、約56°勾配の切妻屋根が2棟平行に走っています。切妻屋根の下にはLDKと主寝室があります。その切妻屋根の軸を東西軸に対して約26°北東側に回転させました。軸を回転させることによってLDKから施主の農地への眺望が確保され、北西側には駐車場が確保されました。
南西側には中庭を設け、西側の道路側には一切窓を設けず、各居室は中庭に開かれていて、浴室も同様に中庭に開かれています。中庭にはペットが逃げ出さないように高い壁を設けていますが、同時にその壁によってプライバシーも確保されています。
内部空間は、ディテールの表現が最小限にとどめられ、光の移ろいが映し出されるミニマルな空間となっています。
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