和歌山県橋本市の山手集落。 農地が広がる地域には歴史の長い住宅をはじめ民家が点在する。 建築したのは、お施主様のご実家の敷地。 同一敷地には母家・離屋・倉庫などがあり既存の暮らしの中に新しい家が建つ事で生活に支障が出ないよう配置計画にも留意。 敷地内通路は家族や来客など様々な動線となっているので、プライバシーの確保と採光、眺望、インナーテラスの確保を総合的に考慮し、2階リビングのプランとした。 ガルバリウム鋼板のシンプルでスタイリッシュなデザインの中にも無垢杉板の温かみが際立つ優しい外観で既存集落を威圧せず溶け込む事を目指した。 内観はヨーロピアンアッシュ無垢床とシナ合板や塗装壁で柔らかく温かい印象に仕上げた。 リビングと繋がるインナーテラスは外側に特製の網戸を設け、室内と連続利用ができる。 動線はなるべく兼用し、シンプルな間取りとする事で面積もコンパクトに抑えられた。 夕暮れ時、通りの道路からは照明の灯りが映え、道行く人にも温かい印象を与える素敵な家が完成した。
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