この家全体には内外含めて沢山の居場所があります。そしてそのさまざまな居場所それぞれが異なる性質を持っています。朝日が当たり景色の抜けたダイニング。特等席に陣取ったキッチンはもはや裏方ではなくひとつのリビングのように人が集まります。リビングは本当にだらだらとテレビを見たり、外の風に当たりながらごろごろとする空間。リビングに隣接する玄関ポーチは屋根が掛かっていて内部の延長のような安心感がありながら、南に広がる景色を眺める特等席に。敷地南には細長く庭があり、道路の向こうの桜、田んぼ、そして山も含めて自分の庭のように感じられる構成になっています。
大きい一枚屋根はそれらを大らかに覆い、内外の沢山の居場所をひとつにまとめ上げる役割を担っています。家族の様々なシーンに応じた居場所、または沢山の人が来た時にはそれぞれに会話が盛り上がる居場所、それらを優しくつなぎ留めてくれます。
床・天井・構造材には全て兵庫県産の杉を使用しています。杉の質感、雰囲気における柔らかさを生かしながら、どこか凛とした張りのある空間を模索しました。
裸足が似合うけれどもどこかすがすがしく背筋が伸びている、そんな事務所兼住宅となっています。
H&篠山事務所は随時ご見学可能です。見学ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
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