吉祥寺の長屋（奥行きのある都市居住空間）

吉祥寺の賑やかな商店街からほど近い住宅地に建つ、オーナー住戸（家族３人）と賃貸３戸からなる重層長屋です。
部屋数の要望が多かったため、法制限いっぱいの建物の中に小さな部屋を積み重ねるようにつくりました。オーナー住戸では、階段も本棚を設けて１つの部屋のように、バルコニーも開放的な部屋のようになっていて、住戸全体に部屋の奥に部屋があるような奥行きを感じることができます。つながっている全ての部屋は、引戸を開けると階段室を経由して住戸全体に風が通り、空調が行き渡るので、エアコンの使用を減らすことができます。
また、収納を除く全ての部屋は窓を持つので、外観はたくさんの窓がある大きな1軒家のようにして、住宅地である周囲の景観への圧迫感を和らげています。

TENJIN STUDIO

加藤 克彦

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