熊本市南部の住宅地に建つ個人住宅。
娘が認知症の母親のために建てたこの住宅は、庭に向かって開かれた開放的な居室と、
それに寄り添う浴室、キッチン、収納、そして道路に面した介護人室からなる、
単純で回遊性のあるプランとなっている。
居室は、庭に向かって開く勾配屋根と大きな開口によって、明るく開放的な空間となっている。介護にあたる娘と通いのヘルパーさんが使う介護人室からは、奥の居室の気配が常に伝わるようになっている。浴室、洗面室周りは、床を全てタイル張りとし、一体の空間としている。介護にあたる娘が身障者(足が不自由)であることもあり、玄関部分には、スロープを用いている。
この玄関のスロープに表されるように、介護する側、される側、双方に配慮ある住宅となっている。
資料請求にあたっての注意事項