築数百年におよび老朽化した寺社建築の再生工事です。第一期として、住職の住まいである「庫裏」に檀家の方々が集まる「客殿」を併設した施設を新築しました。
内部は、玄関ホールの東側に「庫裏」、西側に「客殿」を設けて、公私を区分しています。「客殿」は、45畳の大広間と100席規模の配膳可能な厨房、男女のトイレで構成され、「庫裏」は、各10畳の作務室と寺務室を取り込んだ職住近接住宅です。「庫裏」の作務室と寺務室は、ホールとの間の襖を開くことで「客殿」の大広間と繋がり、最大約70畳の集会場にもなります。ここでは檀家の方々の要望もあって、鉄骨構造を採用し、無柱でなるべく大きな空間を実現しました。
古刹の寺社建築が地域景観や地域コミュニティーに果たした役割を考えると、再生の必要を実感させられた計画でした。
シンプルな外観/無柱の大広間/ローコストで実現した大空間
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