北側道路に接道した住宅です。
南の隣家の影響を受けるため、1階をプライベートルーム、2階をLDKに設定しました。
北側の玄関を入ると、目の前に中庭とそれを囲むプライベートスペース、2階には南に大きく開口をとったワンルームのLDKが広がります。
リビングスペースには吐き出しで出れるデッキテラスを設け、季節に関係なく日当たりの良いスペースが生まれました。
奥さんは中庭ではガーデニング、キッチンから家族が見渡せ、家族といつでもコミュニケーションが取れる仲の良い家族のための住宅が仙台にできました。
設計担当:納谷学、谷山裕一
構造設計:かい構造設計 寺門規男
施工会社:片倉工務店
構 造:木造在来工法2階建て
敷地面積:142.23㎡(43.02坪)
延床面積:87.63㎡(26.51坪)
1階床面積:54.97㎡(16.63坪)
2階床面積:32.66㎡(9.88坪)
①中庭
玄関に入ると正面に中庭があります。
②螺旋階段で2階のLDKへ。
2階のLDKは南の光をいっぱいに受ける直方体のワンルームです。
③2つのテラス
一つはキッチンから繋がる洗濯物を干す生活テラス、もう一つはリビングから直接出れる広いデッキテラスです。
道路を挟んで、近隣住宅に囲まれているため、プライバシーを守りながら開放的な住宅にするため、中庭を計画して周囲の目を気にせず生活できる様にしました。
家が完成して、引き渡し直前に東日本大地震がありました。
数週間して建物を検査しに行きましたが、クラックひとつ入っていませんでした。
お客さんも、この家は安全だと逆に安心して住まれています。
私の事務所では、木造であっても必ず構造家を入れて個別の住宅の構造計算をして、計画しています。世の中には多くの設計事務所がありますが、構造家に個別に構造計算を発注して設計をして現場管理をする設計事務所は、まだまだ少ないと思います。
「親子」
お客さんは、同じ角地で計画した「府中の住宅」みたいな住宅がいいと計画が始まりました。なので、隣地との間に庭があったり、2階がLDKだったり、ウッドデッキテラスがあったり、住宅の構成要素が似ています。
谷山裕一(元スタッフ)
かい構造設計 寺門規男
片倉工務店