2012年に設計した伊豆高原にある鍼灸マッサージ院の移転計画です。既存建物はこれまで様々な用途に使われてきており、その都度部分的に改修されてきた、つぎはぎの状態でした。また、冬の寒さの厳しい地域にありながら、外壁や屋根は波板1枚という劣悪な環境でもありました。今回新しく和田家が出店するにあたり、これまでの建物の履歴がうっすら感じられながら、いったん意味を()に入れるように、外壁から屋根に至るまで断熱塗料で白く塗り重ねました。室内にまで延長された白いイメージは、既存の開口部や建具枠に新しい在り方を与え、新設されたものと融合します。これまでこの地域で浸透してきた和田家のイメージを踏襲しつつ、新しい要素を加えることで、懐かしさと新鮮さが同居しているような状態を目指しました。
・古びた倉庫のような古民家を、清潔感のある鍼灸マッサージ院へリノベーション
・屋根も外壁も波板1枚であったのを、外側から断熱塗料、内側から断熱材や床暖房を施すことで室内環境改善
・温泉に入って和田家でマッサージを受ければ元気になれる
梅原建設
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