兵庫県の北部、日本海に面する小さな町に建つ四つ間を再現した住まいです。切妻屋根に瓦屋根、焼き板張りの外壁はこの地域に古くから根付く住まいの外観です。周囲から大きく逸脱することなく、この慣習を出来るだけ守り、又古くにあった日本の伝統である、冠婚葬祭が今も尚、住まいで行われる事から住まい手は、以前の住まいを踏襲し、四つ間を強く希望されました。これらに卓食機能と設備機能を付加し、建具や一部の構造材、造作材を再利用する事で出来上がった住まいです。