敷地を確認するために現地へ向かったときに、現地と気づかずに通りすぎてしまった。
なぜ、そこまでして、家を建てる必要があるのか?そう思う人がいてもおかしくは無い。小さい家が好きなのだろうか?小さい空間が好きな人じゃないと計画自体成り立たないだろう、と思いながら敷地図を見る。現地に立ち、自問自答してみる。どこまで要望が叶う家が出来るのがろうか。いろいろなことが頭を過る。ちょっと心配になる。
でも、考えてみれば、都心部の一昔前の住宅密集地はそもそも狭小地に建っていて、今更「狭小住宅」とあえて何か新しいように名前付けするのもちょっとおかしいのではないかと思う。そうやって、いろいろ納得させながら思いを膨らまして家づくりを提案していきました。
人数が多い時はみんなの親密度が上がる。1人か2人でも寂しい感じがなくて落ち着く。すぐに空調が調節出来る。目が行き届くのでメンテナンスがしやすい。小さな空間の良い点は、もしかしたら大きな空間より勝るのかも知れない。といままでの計画した狭小住宅設計を振り返ると、そんな気がすることがあります。
場所:兵庫県神戸市灘区
竣工年:2012年
用途:専用住宅(夫婦+子供2人)
敷地面積:36.95㎡ (11.1坪)
建築面積:22.13㎡ ( 6.6坪)
延床面積:63.33㎡ (19.1坪)
階数:地上3階建
構造:木造
写真撮影:矢野紀行
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神戸の小さな家
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