Mさんのお宅は、ケヤキの大木が立ち並び、武蔵野の面影を色濃く残す素晴らしい敷地。3世代の御家族がお住まいになる家は、老朽化が目立ち、その都度増築を繰り返していったため、使い勝手が悪く中途半端な状態でした。
今回のリフォームでは、掛け違えたボタンを正し、あたかも最初からそうであったように空間を作り変えることが目的でした。造形や表面的なお化粧を新しくするということではなく、「空間の性質を新しくする」ためのリフォームです。
既存の家は基本的に「部屋を並べた」だけの空間でしたが、それを「流動的なつながりのある空間」に変え、全体を回遊的な動線とすることで、使い切れていなかった空間を生きたスペースに変えました。
敷地レベルでは外部に対して門扉や塀などのガードを固めた上で、家自体は庭に向かって開いてゆく作りに変えました。玄関は直線的な視線の抜けをつくると同時に、高窓や地窓で高低も演出しています。庭に張り出す形でリビングダイニングを増築し、庭との一体感を強調。全開放の引込戸とし、構造体もあらわしとしました。暗くなりがちな北側の部分は、減築して3つの坪庭を生み出し、洗面・浴室の水回りへ光や景色を大胆に取り込んでいます。洗面・浴室空間をスッキリ気持ち良く使えるために、洗面の手前にバスローブや着替え、掃除のための収納スペースも十分に確保しています。
事務所のサイトでも詳しく紹介していますので、是非ご覧ください。
http://www.uemot.com/case/renovation/renovation_detailat03/
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