敷地は閑静な住宅地の角地であり、高低差1.7m程の傾斜地である。
DINKSの夫婦と母親1名の住まいであり、夫婦は家でも仕事を行うことが多い。
将来の子供部屋を含めて、いわゆる3LDKとAVルームの共用型の2世帯住宅が求められた。
最大4名の生活が営まれる住宅において、2世帯・仕事・個々の生活を円滑に営むことのできる、つかずはなれずの場を作ることを模索しており、個々の場の専有を認識・被認識すること、個々の場の専有を各場所にて同時に円滑に行えることを念頭に、求められる緒室を住宅内部に連続しつつ分節された場として立体的に配置することで、つかずはなれずの場としての住宅を試みた。
屋根と屋上を含めた緒室を機能毎に別々の床として3層の住宅内部に同一平面上にならないように立体的に配置している。視線をズラすことで立体的に連続しつつ、分節されたつかずはなれずの場を住宅内部に形成しており、それぞれの床毎に異なる仕上を与え、それぞれ上面・側面・下面を同一仕上とすることで、場を立体的に認識・被認識できるように試みている。
3層の住宅において、立体的に連続しつつ分節された、つかずはなれずの場が住人が各々の行動を同時に円滑に行える住環境として成立している。
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